祖父母・親・子の3世代で竹富島に行くと決めたとき、最初に迷うのは観光ルートより先に「誰と誰を同じ部屋にするか」だったりします。個室が足りなければ気を遣うし、逆に部屋を分けすぎると食事や移動のたびに集合がバラバラになる。正直、これは事前にちゃんと決めておかないと旅の途中でじわじわ疲れる問題です。
この記事では、竹富島にある宿のなかから、部屋タイプや食事の形、設備が家族構成ごとに違う6軒を集めました。個人的には、一棟貸し・個室・コテージ・スイートヴィラと選択肢の幅がここまで揃っている島は珍しいと感じています。
3世代旅行の宿選びで、まず決めておきたいこと
竹富島の宿は、リゾートホテル型の大型施設が少なく、民宿・ゲストハウス・小規模宿が中心です。だからこそ「部屋の分け方」が旅の快適さを大きく左右します。祖父母の体力、子どものお昼寝、夫婦だけの時間。それぞれの事情を、部屋割りの前に整理しておくと迷いません。
比較の軸として、6軒を一覧にしました。
| 宿名 | 部屋タイプ・特徴 | 食事 | 配慮ポイント | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| 竹富島そうりゃ | 赤瓦木造家屋1棟貸切・ジャグジー付き | 朝食はありません・自炊可 | 一棟貸しで部屋割りに気を遣わない | 60,000円〜 |
| 民宿 小浜荘 | 全室扇風機・食堂は共用 | 朝食評価5・夕食評価5 | 夜は無料の泡盛付き | 5,700円〜 |
| 竹富島ゲストハウス&ジュテーム | 二段ベッドの簡易個室・鍵付き | 素泊まり中心 | 貸自転車あり | 3,680円〜 |
| ホテルピースアイランド竹富島 | 全室コテージ・洗濯乾燥機完備 | 中庭を眺めながらの朝食 | 総合評価は8項目とも4.4台 | 11,500円〜 |
| 茜屋 | 二組限定スイートヴィラ | 客室でティータイム | プライベート庭付き | 44,000円〜 |
| 民宿 内盛荘 | 全室個別空調 | 朝食評価4.67・夕食評価4.75 | 総合の評価がバランスよく高い | 6,100円〜 |
価格は2026年9月時点・2名1室1泊の目安です。人数や部屋タイプによって変わるので、実際の予約画面で確認してください。
竹富島で3世代旅行に選びたい宿6軒
宿ごとに、部屋の分け方が変わってくる理由を具体的に見ていきます。
家族三世代の部屋割りに迷わない、赤瓦の一棟貸し「竹富島そうりゃ」

竹富島そうりゃは、伝統的な赤瓦木造家屋を1棟まるごと貸し切るタイプの宿です。プランには「文化財、竹富島の別荘、伝統的赤瓦木造家屋1棟貸切、ジャグジー付き」とあり、価格は60,000円。
一棟貸しの最大の利点は、部屋割りそのものを考えなくていいことです。祖父母の部屋、子ども連れの部屋、夫婦の時間、すべてを1つの建物のなかで自然に分けられます。設備にはミニキッチンやオーブンレンジ、洗濯機・乾燥機まで揃っており、キッチン用品(鍋・フライパン・ポット・炊飯器・食器類)も備わっています。朝食は付いていないので、島の食堂で朝ごはんを食べる、あるいは持ち込んだ食材で軽く済ませる、という選び方になります。
風呂はジャグジー付き。バーベキューガーデンもあるので、島の初日か最終日の夜に、みんなで集まって食事をする時間を作りやすい宿です。
昭和40年から続く老舗で、夜は無料の泡盛ゆんたく「民宿 小浜荘」

民宿 小浜荘は、家族経営で続けてきた老舗の民宿です。公式サイトによると「リゾートやホテルのような豪華な設備はありませんが、」と正直に前置きしたうえで、アットホームな雰囲気を大切にしていることが伝わってきます。
夕食の評価は5、朝食の評価も5、清潔さの評価は4.75。設備面での派手さがない分、食事とスタッフの気配りに力を入れている宿だと読み取れます。夜には無料で泡盛が付くそうで、旦那さんの手料理を囲みながら、祖父母の代の話や子どもの学校の話をする、そんな夜を想像できます。
ただ、風呂やロケーションといった項目は評価データが付いていません。設備は共用の冷蔵庫・テレビ・ポットが食堂にある形で、客室には扇風機のみ。エアコンではなく扇風機という点は、暑さに弱い高齢者がいる場合は事前に確認しておいたほうがよさそうです。
価格は5,700円〜と、6軒のなかでは抑えめ。素朴さと家庭的な食事を重視する家族に向いています。
個室も相部屋も選べる、隠れ家風の宿「竹富島ゲストハウス&ジュテーム」
竹富島ゲストハウス&ジュテームは、リノベーションを重ねてきたゲストハウスです。公式サイトによると「ジュテームはリノベーションを繰り返した、ゲストハウスです。」とのこと。
個室は1部屋2名まで、ドミトリー(相部屋)は1部屋4名まで泊まれる構成で、清潔さの評価は4.58、口コミ件数は128件。3世代のうち、体力のある大人だけドミトリーで過ごし、祖父母と小さな子どもは個室で、という組み合わせも考えられます。
設備は貸自転車、コインランドリー(有料)、無線LAN形式のインターネット接続。価格は3,680円からと、6軒のなかで最も手が届きやすい価格帯です。宿泊料金を抑えて、その分を食事や体験に回したい家族に向いています。
洗濯乾燥機付きコテージで長期滞在も安心「ホテルピースアイランド竹富島」

ホテルピースアイランド竹富島は、全室コテージタイプの宿です。公式サイトによると「琉球漆喰は天然の素材から作られ空気中の二酸化炭素を吸収し、」とあり、内壁に沖縄の伝統素材を使っていることが分かります。
総合の評価は、サービス4.63、立地4.52、客室4.48、設備4.42、風呂4.23、朝食4.58、夕食4.59、清潔さ4.46。8項目すべてが4.2以上でそろっている宿は、6軒のなかでもここだけです。寄せられている口コミには「スタッフの優しさと自然に癒やされる旅」「洗濯機も乾燥まで無料でとても親切です」とあり、口コミ件数は383件と最多。
アロマの香りに包まれる手作りタイル張りの浴室
ファミリータイプの部屋には洗濯乾燥機が備わっており、島の海で遊んだ後の洗濯も心配いりません。コネクティングルーム(一部・要予約)もあるため、祖父母の部屋と子ども連れの部屋をつなげて、扉一枚でお互いの様子がわかる状態にすることもできます。価格は11,500円から。
朝食は「爽やかな、中庭を眺めながらの朝食をお楽しみ下さい。」と公式サイトが案内する通り、中庭を見ながらとれる作りです。3世代旅行で「設備の心配をしたくない」という家族には、いちばん安心して勧められる1軒だと思います。
二組限定のスイートヴィラで特別な夜を過ごす「茜屋」
茜屋は、竹富島の町並み保存地区にひっそりと佇む、二組限定のスイートヴィラです。公式サイトによると「竹富島の町並み保存地区内にひっそりと佇む「茜屋」は、」とあります。
浴室について、公式サイトによると「手作業で丁寧に組まれた割タイルの浴室では、アロマの香りに包まれてゆったりと。」とのこと。オーナーと職人が時間をかけて仕上げたというタイルの浴室は、この宿ならではの体験です。
朝食評価5、夕食評価5、清潔さの評価も5。プランは「赤瓦家大人のこだわりスイート、プライベート庭付き」で94,800円という価格帯で、6軒のなかでは最も高額です。客室にはWi-Fiやアメニティが揃い、島産ハーブティーやオリジナルコーヒーが用意されているとのこと。
正直、日常使いの宿ではありません。ただ、記念日や還暦・古希のお祝いを兼ねた3世代旅行で、祖父母の代に「特別な一晩」を贈りたいなら、選ぶ理由のある1軒です。2棟限定なので、複数世代で泊まる場合は同じ敷地内の別プランと組み合わせる必要があります。
手作りの家庭料理と静かな時間が魅力の「民宿 内盛荘」
民宿 内盛荘は、竹富港から徒歩15分、島の巡回バスも使える立地の民宿です。総合の評価は、サービス4.54、立地4.52、客室4.5、設備4.5、風呂4.57、朝食4.67、夕食4.75、清潔さ4.67と、8項目すべてが4.5前後でそろっています。
寄せられている口コミには「手作りの食事と静かな環境でのんびり過ごす」「部屋にテレビもなく、何もしないのんびり旅には最適です」とあります。テレビがない、という点は今どき珍しいですが、3世代旅行でスマホやテレビから離れて過ごす時間を作りたいなら、むしろ好条件かもしれません。
価格は6,100円からで、口コミ件数は115件。パジャマや歯ブラシなどのアメニティは置いていないため持参が必要ですが、食堂でのWi-Fi利用は可能です(お部屋にはありません)。派手さより、静けさと食事の満足度を優先する家族に向いています。
竹富島へのアクセスと島内の移動
6軒はいずれも竹富港から徒歩か送迎バスで行ける距離にあります。民宿 小浜荘は竹富港より徒歩約15分(送迎希望の場合は出港の20分前までに要連絡)、ジュテームは港から徒歩約20分・巡回バスなら5分、ホテルピースアイランド竹富島は港から徒歩20分(送迎は石垣島離島ターミナルでの乗船前連絡が必要)、内盛荘は港から徒歩15分で島の巡回バスも利用できます。茜屋は港から車で5分、そうりゃは石垣港から離島ターミナル経由での船移動が案内されています。
祖父母世代がいる場合、徒歩移動が長い宿では送迎の要否を事前に確認しておくと安心です。特に送迎バスがある宿(小浜荘、ホテルピースアイランド竹富島、ジュテーム、茜屋、そうりゃ)は、荷物が多い3世代旅行との相性がよいはずです。
3世代旅行でよくある疑問
- 部屋を分けるべきか、まとめるべきか。 一棟貸しの「竹富島そうりゃ」なら、分けるかまとめるかを現地で柔軟に決められます。個室とドミトリーが選べる「竹富島ゲストハウス&ジュテーム」も同じ考え方です。
- エアコンの有無は確認したほうがいいか。 民宿 小浜荘は客室が扇風機のみ、他の宿は個別空調が備わっています。高齢者や乳幼児がいる場合は、この違いが快適さに直結します。
- 食事は宿で完結できるか。 朝食・夕食の評価が高い小浜荘・茜屋・内盛荘は、宿での食事を中心に旅程を組みやすい宿です。そうりゃとジュテームは自炊・素泊まり寄りなので、島の食堂と組み合わせる前提で考えるとよいと思います。
まとめ
竹富島で3世代旅行の宿を選ぶときの軸は、価格の高低よりも「部屋をどう分けるか」と「食事をどこまで宿に任せるか」の2点だと感じます。一棟貸しで部屋割りに気を遣わない「竹富島そうりゃ」、家庭的な食事とゆんたくの「民宿 小浜荘」、設備の安心感がある「ホテルピースアイランド竹富島」、静けさを求める「民宿 内盛荘」。それぞれ向いている家族構成が違うので、まずは比較表の配慮ポイントから、自分たちの旅に近い1軒を探してみてください。
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